最近とても驚いたのは「20代の終活が増加している」ということです。
今でこそ私も50を過ぎ、両親も亡くなり「死」というものを身近に感じるようになって「終活」という言葉も理解できる年頃になりましたが、20代の頃は自分が死ぬなんてことはみじんも考えたことはありませんでした。
あ、いや嘘だな、実際はサーフィンの最中に波に巻かれて何度か死にそうになって意識したことはあります。ですがそれは事故死や突然死であって、終活という自らの意思で死んだ時の事を考えて身辺を整理するといった事は考えたこともありませんでした。
なぜ「死」を意識してしまったのだろう?
20代の若者が自らの死を意識してしまう何てことはあるのだろうか?と思い、Xや掲示板などのネット上からいろんな声を調べて見たところ、様々な苦悩を抱えた若者達が本気で死を求めている事が感じ取れました。
家族や友人といった人間関係の悩み、失恋、将来への不安など様々でしたが、終活をしようと考えてる方々の中で最も多かったのは「将来に対する不安」が最も多かったような気がします。
人間関係のもつれや就業に対する悩み、失恋などが原因の死は突発的な事に対して、用意周到な終活となると「将来への不安」が圧倒的です。このことから若くして終活する人達は得てしてIQが高い方が多いのではないかな?と推測します。
そりゃそうですよね、昨今ニュースを観れば増税やら年金やらの話題が嫌でも飛び込んできます。こうした話題を観てるうちに将来に不安を抱き始めて、万が一に備えて終活を始めたものと思われます。
若いのにそんな・・・と思いましたが、調査してるうちに「いやまてよ?確かに明日は我が身だな」と考えると終活くらいしておいても損はないかも?とすら考えるようになってきました。なぜならコロナで経験したように若くしても突然死は意外に身近な存在になってきたからです。
現代はパソコンやらスマホやら、あらゆる物にパスワードをかけており、それを解除することは至難の業です。自分が突然死を迎えた際に、せめてパスワードだけでも判るようにしておけば、遺された遺族がとんでもなく苦労することは無くなります。そのための終活だとしたらとても有意義だしとても賢い。さすがZ世代だなという感じです。
ということで20代の若者達が終活に励んでいたとしても現代においてはさほど不思議ではないという結論に達しました。つまり「終活」は年齢を問わず誰がやっても良いし、高齢者はむしろ必須だと思います。
20代の皆さんに終活アドバイス
50代のおじさんから20代の皆様に終活アドバイスをさせていただくとすれば、若い頃に価値があると思って買った「物」は50代になる頃にはゴミである。ということ。
例えば古着なんて100年くらい経っても50万円にもならないし、車やバイクはボロボロになるし、フィギュアやおもちゃなんかもたいした価値には上がりません。アメリカで買って来たカウボーイ用のジャケットは高値で売れたけどアイドルのテレカなんて二束三文です。(テレホンカード使える公衆電話がないしね)なので終活として片付けするのは大賛成。
絶望ついでに大勝負してみる
将来に絶望して終活してるなら、最初で最後の大勝負に出てみるのも有りですよね?
欲しかった物を買ってみる、やりたかった事をやってみる、行ってみたかった所に行ってみる、会いたかった人に会ってみる、言いたかった事を叫んでみるとか何でも良いと思います。
ほら、そういう映画あるでしょ?病気で余命宣告を受けた人達がやりたかった事をやる的な。あれの20代版だと思えば良いと思います。20代なら10ftのビッグウェーブに乗れますよ!
私だったら何をするか?そりゃもう絶対スカイダイビングですね。昔からやりたくて仕方がないんですけど、様々な事情があってできないでいますので、最期に絶対やってやります。今は仕方がないのでU-NEXTで「SEAL TEAM」観て我慢してます。
とまぁあれこれ書かせていただきましたが「終活」は20代に限ったわけではありません。何歳だろうと「死を感じた時」に発動するIQの高い人間の性なのだと思います。何が起きても不思議ではない世の中ですからあまり物を持たずに常に身辺整理しておいた方が良いかも知れませんね。