最近の傾向として火葬待ちのご遺体が増えています。
以前も比較的「待ち」は多かったのですが、ここ最近は特に多いです。季節の変わり目ということもあるとは思いますが、それにしても多いと感じます。
都心部などは火葬待ちで3~5日はザラで、酷いと1週間待ちもあります。特に週末などに火葬が集中すると次から次へと作業を進めていかないと火葬場の方にせかされます。
遺族の方からは「昔はもっと収骨に時間をかけていたと思うけど?」などと嫌味を言われてしまいましたが、その通りです。今は収骨に時間をかけていられないのが実情です。
原因として死者数が急増していることがあげられると思います。都内などはオーナーの方針変更なども影響しています。
そういった意味では最近火葬場を新設したエリアの自治体などは本当に賢いなと思います。
例えば千葉県のしおかぜホール茜浜などは船橋市、習志野市、鎌ケ谷市、八千代市の4市合同で出資、2019年10月新設です。コロナ禍で直葬が急増してもこのエリアだけは待機火葬ゼロ。先見の明があると関心してしまいました。
年老いてから終の棲家を探すのであれば、こういった自治体を選んだ方が良いと思います。
ちなみにお隣の千葉市にも巨大な火葬場がありますし、2023年8月には自治体では都内に継ぐ大規模で低価格な合祀墓を作りました。驚くべきは遺骨のままでも6万円(粉骨したら4万円)という超低価格で合祀できるという点です。
話を火葬待ちに戻すと、火葬費用は現在済んでいる地域で火葬すると安価で済みますが、市境をまたぐと高額になります。ですので、火葬待ちがない自治体を終の棲家としておくことはとても重要なんだと痛感します。
今後も益々増加するであろう火葬待ちの課題を解決する為には、遺体を冷凍安置しておける場所の確保が必然になりますが、都心部においてはほとんどありません。以前NEWSで使われていない家族葬ホールに遺体が安置されていた!という事件がありましたが、何となく解るような気がします。
こういった施設は停電に備えてそれなりの設備も必要ですし、警備体制も24時間必要ですから、自治体が中心になって建設するか、調整区域での開発を許可するなどして民間の参入を緩和しないと供給が追いつかなくて大変なことになると思います。
高齢化社会には課題がたくさんですね。